雑貨店「駄具道」とはどういうブランドか?

 

BeaTOOLで開発した道具を販売するブランドを設定しました。

We have set up a brand to sell the tools developed by BeaTOOL.

2021-12-17

目指す世界

  30年後の日本の地方でも、小規模モノづくりメーカーが持続できる。 

実現手段

  単なる便利さとは少し異なる面白い道具”駄具”を探求する雑貨店。 

危機意識

  モノづくりはホモサピエンスの本分であるけれど、

地球規模の人口飽和・少子高齢化に対応するには、

成長至上主義が生む大量生産・大量消費の歪みを

モノづくりの視点から修正・補完する必要があるのではないか。 


スローガン

「面白い、見たことがない、どうなってるの?、意味が分からない、常軌を逸している。」

飾って美しい! 使って楽しい!

日常を非日常へワープさせるオリジナル道具”駄具”を販売する雑貨店。

便利さとは少し異なる切り口で日常を楽しくする道具。

ねじれたユーモアと完璧な工芸・技術。

そしてほのかな哲学。

キーワード

絶対的にユニークな、現象学的、認知科学的、対話的、至高性、不便益、マズローモデル、幸福論・生きがい論、二元論を超えて多元的に。

背景、思考の流れ

少子化→

人口・経済成長の停滞と飽和→

大量生産・大量消費の欠点補完→

地方で生み出し、世界に販売する。

小規模で、経済的に自立している生産者の緩やかな連携とコミュニティ活動→

少量生産でも経済が成り立つモノづくり→

少し高価で値崩れしない、高寿命な商品→

唯一性独自性が極めて高い日常使う道具→

文化・哲学的視点で道具の根源を問う駄具(至高道具)の開発と販売→

価値観や世界観を問うことで新商品を生み出だせる可能性を示し、

モノづくりの将来を次世代に託す


駄具道の目指す価値

機能的価値

便利さとは別の切り口で日常に楽しさを再発見する仕掛け、

少し手間があるが成長につながる隠れた機能、

きちんとデザインされた美しい形、

修理しながら長く使える愛着道具を提供する。

そもそも、道具とは何か?その起源とは?

人間のどのような根源的欲求に根ざしているのか?

道具がもたらすべき真の幸福とは何か?

幸福とは何か?

誰も問わないそのような問いから道具を発想し、再定義するので、

必然的に唯一無二になる。

情緒的価値

当たり前の日常が驚きや不思議に満ち、世界の見方が変わる。

説明的ではなく直感的でユーモアを感じる。

自己実現価値

少し敷居が高いが、その道具を使うことで使用者が精神的に成長する(不便益)。

社会的価値

今後、日本が(世界も)拡大しない人口、成長しない経済状況を迎える予測の中、

大量生産・大量消費を”補正・補完”し、

地方の製造業が持続的に生き残るための次世代のモノづくりのあり方を提案する。

少量でも生活が成り立つよう値下げしない商品魅力を文化的哲学的考察から生み出すことが、

どの地方にもある優れた伝統工芸や町工場の力を引き出し、

中小企業が多い日本のモノづくり産業を長く持続させるのではないか。


独自性

コンセプトは駄菓子屋のような雑貨のお店 ”駄道具屋”。

これをひねって”駄具道”。

ねじれた発想の”駄具”を正しく探求する道。

 

飾って美しい! 使って楽しい!

 

最大の売り方の特徴はオリジナル雑貨の全てをオブジェとして扱うこと。

使わないときの道具の価値をどう考えるのか?

という多元的な考察から生まれた。

 

使わないで飾るモノ、

すなわちオブジェだけれども

道具として使うこともできる、

という雑貨を提案するお店。

使わなくても使っても価値がある。

【補足】 庶民には手が出ない高価な工芸品、例えば茶碗や皿などの焼き物は、アート作品としてコレクションや投資目的で購入され、あるいはギャラリーや美術館に飾られている。道具の名をかたりつつ本来の道具としては全く使用されることがない。駄具道では、これをひっくり返して、日常使う道具をアート作品(オブジェ)として売っている。アート/道具、著作権/特許権の2元思考を問うような、ある種のパロディーかも知れない。(2023-4-29)

差別化要素

上記哲学的視点を取り入れた商品コンセプトを大学で研究し、

見出した新しい機能・デザイン、それらを実現するエンジニアリング、

実装するための工芸職人・町工場のネットワーク、

コスト削減のデジタルファブリケーション、

企画から開発・製造・販売まで一貫して管理できる統合方式。

ブランディング・ストーリーの全体的一貫性。

愛着要素

他にはない希少価値、飽きないシンプルなデザイン、

手触りや使用感、修理して長く使ううち道具との関係性が深まる。

愛着道具、自分だけ感、生活の友。


市場・顧客(WHO)

セグメンテーション

日常雑貨

ターゲティング

存在欲求を満たしたい人

(辺境の探求者 ムーミンの”スナフキン”、ナウシカの”ユパ”、のイメージ) 

 

ポジショニング

 唯一無二のアイデアとコンセプト

機能・デザイン・品質の統合

暮らしの中の雑貨

中~高価格帯

  長く使う愛着道具

 

顧客の価値観

最近の生活は何かが足りない
息苦しいけど何故なのか分からない
モノ情報に溢れているのに心が満たされない
自分は何が欲しいのか?
何がしたいのか?
よく分からない
欠乏欲求の充足では満足できず
死ぬまでの時間をどう自分らしく過ごすのかを考え
人間中心主義を超えて失った自然とのつながりを回復し
二項対立的思考から自由になりたいと思っているが
具体的な方法や手段が見つかっていない人。
新しい視点を求める人

 

未来のモノづくりを担いたい人

期待する顧客の体験

当たり前の日常にも驚きや不思議が満ちていることを発見し

世界の見方が変わる

身近な世界にも自分にも

大きな可能性

未発見が残されていることに気付く

固定観念や

“できない理由病”、失敗の不安感から開放され

新しいことに挑戦したくなる

 

無謀性と自律精神、すなわち冒険心の復活こそがイノベーションのキー


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コメント: 1
  • #1

    駄具道 (金曜日, 11 2月 2022 01:47)

    進化論を考慮しないあらゆる考え方は、人間中心主義という現代の天動説ではないか?例えば、経済学とか。
    進化論的経済学の候補として、動物行動経済学に期待したい。
    モノ消費、コト消費、と来て、その先にはクオリア消費が来るのではないか?なぜなら、心の本質:人格は、資本主義や株式会社のような抽象概念のクオリアと同じような”自分”そのもののクオリアだから。心とは複合クオリアであるという仮説。