2022-5-27
究極の食事道具とは、どのような道具だろう?
そもそも、お箸、カトラリー、器、などの食事道具は何のためにあるのだろう?
<仮説>その道具で食事をすると、美味しく食事ができる、とか?
食事が美味しくなる食事道具!
つまり、お箸でご飯の味が変わる!
使いやすいお箸で食べると、食事が美味しくなるだろう。
使いやすさとは、例えば手に持ったときのフィット感や小さな食材の扱いやすさとか、形状や材質を工夫すれば食事がもっと美味しくなるはず。
でも、そもそも美味しい食事とは何なのだろう?
<食事が美味しくなる食事道具とは?>をテーマに
食べやすいとかいろいろな機能を考えるうちに
食事が美味しいことは大事だけれど
それ以外にも食事道具には大事な要素があるのではないか?
と思うようになりました。
「美味しい食事」とは、単に美味しいだけではないのかも。
新しい雑貨を発明するのに、なぜお箸だったんですか?とよく質問されます。
理由3)磁石の反発力は、少し丁寧に扱わないとうまく浮かせられない。
これは欠点ではなく、長所になるのではないか?と気が付いたのは、以下の経験があったからです。
そのように所作がきれいなお客さんには、下手な料理は出せません。」
出された料理が美味しくなるには、例えば、食事道具の持ちやすさ取り扱いのしやすさ、食べ物を口に運ぶ動作のしやすさ、あるいはお箸やスプーンの口への当たり具合、口に入れた後の始末のしやすさ、などなどの機能を極限まで改善すれば、普通の食事を美味しく改善する道具になるのではないか?と最初考えた(その検討は本作品のデザインに活かされています)。勿論そうだけれども、それだけではないという気づき。食事という行為には、自分が美味しく食べるだけでなく、それをつくる人や一緒に食べる人など、単に食べ物を食べる以外の様々な関係性が影響している。
考えてみれば、人類の最初の道具である石器は最初の食事道具であった。口や身体では食べられない食物を食べられるようにする(身体の延長)道具であった。また、火を使った調理の発明も、口や内臓が消化できない食材を食べられるようにする(身体の延長)食事道具であった。食事道具は人類の進化上もっとも重要な要素であると思う。現代でも継続して改良され続けている。改良の新しい切り口のヒントが上記ストーリーでした。
面白いのか??
どうなのか試しに作ってみよう!
原理:磁石の反発力を使おう。
安定して浮上するためには、少しセンターからズレたときに元に戻る復元力が必要。
でも、磁石の反発力は、ズレを戻すようには働かず、逆に、さらにセンターから遠ざかるように働く。つまり不安定!
解決策をかるーくネットで調べてみよう。
2つのことが分かった。
1)ズレたときに元に戻すには、ズレた方向と量に応じてそれを打ち消すような逆向きの力を発生させる必要がある。
2)永久磁石だけで、完全に非接触な状態で空中に安定して浮上させることは不可能である。(と理論的に証明されているらしい)
これはまずい。電気を使うのは”美しい”解ではない。
しかし、お箸の場合、完全に浮かす必要はない(だろう) → 先端だけ浮かせれば良い。直感的に出来そう。
小さな磁石を買ってきて割り箸にはさみ、すり鉢状の磁界をイメージして箸置きの磁石配置を試行錯誤する。(すり鉢状の磁界のアイデアは特許になった!)
面白い!!
本格的に磁石の配置を検討する。最初は試行錯誤で、次にコンピュータで3D磁界解析に挑戦。
配置のポイントが定量的に掴めてきた! これで設計ができそう。
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